2012年 08月 03日
見えますか?
きれいになったなーと外の木の緑、空の青さに見とれていたらこんな虫が
硝子の外にへばりついていました。
見えますか?
分かりにくいのでズームアップ
ますます見えにくくなってしまいましたね。
角度を変えてやっと全容・・・
調べてみるとナナフシだそうです。
擬態昆虫として有名なナナフシ。
葉っぱに擬態していることでおなじみのコノハムシもナナフシの仲間に含まれます。
ナナフシの仲間は世界で約2500種が確認されています。
彼らは直翅系昆虫にふくまれ、ハサミムシ・バッタ・カマキリ・ゴキブリたちの親戚です。
日本では現在、18種が確認されています。
ナナフシは熱帯性の昆虫とのことで、東南アジアやアマゾンなどの熱帯の方に多くの種類が
いるようです。
ナナフシが敵から身を守る方法。一種が全ての方法を取るわけではありません。
※おおざっぱに1~5が視覚、6~7が触覚、8が臭覚に関するものといえます。
1 <隠蔽的擬態
まずは、隠れることが基本。木の枝、葉っぱ、地面の色、さらにコケに擬態するもの
もいます。脚を伸ばすなどのポーズもとります。
2 ベイツ型擬態?
脅かされると、腹部を上に丸めることがある。
これはサソリに似せて身を守っているのだという人がいる。
また、1齢幼虫が高速で歩き回るのは、アリの行動を模倣しているのだという。
これが本当なら、人気のない他の生物に擬態しているという点でいわゆるベイツ型
擬態といえるのではないか。
3 逃避
近づいただけ、もしくはちょっと触れただけで、葉や枝からパッと脚を離して地面
に落ちる(落下)。落下してしばらくは動かずにやり過ごすようで、つかんでも動
かないこともある(死んだまね)。
翅を持つものは、飛翔・滑空することもある。
4 ゆらゆら
何かが近づく気配がすると、体を左右に振る行動を取ることがあります。「威嚇」
と採ることができます。しかし、風に揺れているように見せ、自分は非生物だよ
ということを示したいのかもしれない。だとしたら「擬態」に近いといえます。
5 威嚇
翅をいきなり広げて、体を大きく見せたり、後翅に隠し持っている目立つ色
(警戒色)を見せる。脚を振り上げる。また、脚や翅でシューシューと音を出す。
6 死んだまね
つかんだり、刺激を加えても、脚をピンと伸ばして動かなくなることがある。。
7 反撃
例えば、サカダチコノハムシ(Heteropteryx dilatata)は後脚の鋭いトゲ
で敵をはさみます。
8 外部構造物
外骨格を厚くしたり、体にトゲをまとったり。
9 化学的防御
日本のヤエヤマツダナナフシは、刺激を受けると臭いのある白い防御液を胸部
から出します。海外にはかなり危険な液体を噴射する種もいます
(目が一時的に見えなくなるなど)。
つかむと口から胃の内容物を出すことがあるが、これも含めていいのではないか。
10 自割と再生
捕まってしまったら、脚を切って逃げます。トカゲの自切と同じです。
切れるところは決まっています。自割や外傷、脱皮によって失われた脚や触角は、
若い幼虫では、脱皮のたびに少しずつ再生してきます。 /span>
このナナフシも片足がないので10の状況でしょうか。すごい昆虫ですね。
小学校の時の夏休みの宿題を思い出します。昔は早速採っていましたが、
今は優しい気持ちで「再生の間、当院でしばし休んで下さい」