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看護部長ブログ

アニサキス注意しましょう

私のメールに厚生労働省より感染エクスプレスという定期便が届きいつも参考にさせてもらっています。
今日届いた中に「アニサキス」について書かれていました。
とても参考になりましたのでコピペしますね。


◆「あさコラム」vol.54「二人の教訓」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。

 さて、ここ数日、アニサキスによる被害が急増しているとの報道が目につきました。
 アニサキスは寄生虫(線虫)のひとつで、その幼虫は長さ2~3cm、幅は0.5~1mm
ほどの白い糸のように見えます。
 この幼虫は、サバやイワシ、サンマやアジ、カツオやサケ、イカなど、海産の魚介類に
寄生しています。
 これら魚介類を生で食べた時、偶然に寄生していた白い糸が胃壁や腸壁に刺入すること
で、食中毒(アニサキス症)を引き起こすのです。
 特に、胃に寄生すると「急性胃アニサキス症」を起こし、みぞおちの激しい痛みや悪心、
嘔吐を生じます。
 ちなみに、アニサキス症を診断した医師は、食品衛生法に基づく食中毒として保健所に
届出をする必要があります。

 アニサキスによる食中毒の予防法は、次のとおり、魚介類の取り扱いに留意することです。
 ・新鮮な魚やイカなどを選び、丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除く
 ・内臓を生で食べない
 ・目視で確認して、アニサキスの幼虫を除去する
 ・加熱(60℃では1分、70℃以上で瞬時に死滅)や 冷凍 (-20℃で24時間以上冷凍すると
感染性が失われる)が有効
 特に、生食する場合、-20℃で24時間以上冷凍してから、解凍して生食するのが良いとのこと。

 なお、食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびをつけても、アニサキス幼虫は死滅しません。
 醤油やわさびをつけたお刺身だから安心!というわけではないのです。
 また、良く噛んでアニサキスを噛み切ればよいとの記事も読みましたが、さすがにこれは
予防法としての根拠はなく、推奨できません。

 さて、「急性胃アニサキス症」は、どれほど苦しいものか?
 1999年(平成11年)、「急性胃アニサキス症」にり患した私のかつての同僚・野上耕二郎
さん(現在、佐賀県精神保健福祉センター所長)の話をしたいと思います。

 野上さんは、夕食に居酒屋でサバの刺身を食べたところ、その日の晩に胃の激痛が起こり、
寝ようとしても、すぐ痛みで目が覚めるの繰り返し。
 本人はアニサキスを疑ったのですが、翌朝、上司に相談しても「まさか、そんなことはない
だろう!ただの胃痛じゃないのか?」と取りつく島もない有り様。
 仕事に追われていたこともあり、責任感が強い野上さんはその日の受診を見送り、激痛に耐え
ながらも私の対面で熱心に仕事をしていました。

 しかし、症状は改善されず、翌日も脂汗が出るほどの痛みで苦しむ野上さんに、さすがに
上司も私も「早く受診しないと!」と促しました。
 急いで病院の内視鏡科を受診した野上さんの胃の中には、見立てのとおり1匹のアニサキス
の幼虫を確認。
 そのアニサキスが噛みつき回るのか、胃壁のあちこちが出血していたそうです。
 医師が内視鏡でアニサキスをつかまえ無事に治療が終わり、捕まえたアニサキスを野上さん
が小瓶に入れてもらって来たので、見せてもらいました。
 初めてアニサキスをじっくりと見ましたが、こんな小さな白い糸が胃に激痛を与えるとは…と、
かなり驚いたことを覚えています。

 今では、この話は野上さんと私の間では懐かしい思い出となっていますが、当時の野上さんの
痛みと苦しみを思うと、野上さんの見立てを信じてもっと早く受診してもらえば良かったと、
受診を働きかけられなかったことが私にとっての苦い反省点として残っています。
 刺身など生で魚介類を食べた後に、脂汗が出るほどの胃の激しい痛みがあったら、アニサキス
を疑い、少しでも早く医療機関を受診すること。
 これは「二人の教訓」ですが、二人の間に留まらず、皆様に広くお伝えしたい「教訓」でも
あります。

 この写真はネットからいただいたものです。
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by mikisanyo-hp | 2017-05-20 11:53 | Comments(0)

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