2017年 07月 19日
日野原先生から学んだこと
105歳でした。
の方でした。
一度だけ、たしか先生が90歳代だったかな?、兵庫県看護協会に来られ、ご講演を聞かせていただき
ました。
内容はもちろん、心に響きましたが、そのことよりも講演終了後に握手させていただいたことの方が
強烈に記憶に残っています。
あたたかな、本当に柔らかな手でした。今もその感触を呼び起こすことができまする。
先生の存在そのものが、癒し、励まし、元気になります。そんな方が多いのではないでしょうか。
30年前に当時、聖路加国際病院の副看護部長さんの研修会に参加し、その中で日野原先生についてお話を伺ったことがあります。30年前の記憶なので私流のアレンジが入っていますのでお許し・・・。
聖路加病院の看護師さんたちのカンファレンスを先生が近くで聞いていて言われた言葉です。
看護師たち:この患者さまが入浴を希望されているけれど、今の状態では無理よね。
体を拭くだけしかないよね。
日野原先生:君たちは看護のプロだろ、どうすれば安全に患者さんが入浴したとうい満足感が
得られるのか、それが君たちの仕事だろ?なんで、そんなにすぐにあきらめるの?
副看護部長さんのお話から、
その後、ベッドの上でふわふわの分厚い、大きなバスタオルを何枚も重ねて体を覆い、その上
からお湯を流し、蒸し風呂状態にしたそうです。
結果は、状態を悪化させることなく、希望されている浴槽での入浴ではないけれど患者さまは
入浴のしたという爽快感、満足感が得られました。
「プロならば、」この言葉は私の看護観に今も生きています。
もう一つ、100歳になられてからの「いのちの授業」の中での言葉が、印象的です
「いのち」とは自分が使える時間をもっていること。時間の中にいのちがある。
その時間をどのように使うのか、自分の為に、そして人の為にどれくらい使っているのか。
時間を無駄に使うことは自分の命を無駄にしていること。
これからも、看護師として、1人の人として大切にしたいと思っています。