2014年 12月 16日
懐かしい味
知っておられる方がいたとしても、ほとんどの方は九州、大宰府天満宮の
梅が枝餅のことではないでしょうか。
この「梅が枝」のことを知っている人と今まで会ったこともなく、実際に見て、触って、
味わってみて「これは珍しい」といちおうに言われます。
私の本籍地である香川県三豊郡豊浜町姫浜、今は市になり観音寺市ですが、
そこの郷土のお菓子「梅が枝」です。
を懐かしんで取り寄せていました。
この豊浜町は昔は10軒あれば8軒は私と同じ名字の合田姓だと聞かされています。今は、変わっていると思いますが、私には、合田のルーツだと思っています。
そこで1軒だけ、今もこのお菓子が
作られています。伝承と言いたいですね。
両親が亡くなってから、ひょんなことから、このお菓子を思い出し、ネット
で調べてみると(本当に今は、何でも調べられて便利ですね)、まだお店も梅が枝
も健在していたのです。
うれしかったですね。
早速、電話で注文し、2日後には手元に届きました。
包装紙も箱も勿論、中身も昔の記憶のままです。
病院の人達を捕まえては一緒に味わってみました。
みんな、食べ方について、いぶかしげに私の言ううがままに食べましたが、反応は
「きれい、ひしもちみたい」「京都の生八ツ橋みたい?」「えーめくってたべるの?」
「めくるの面倒くさい」「めくるの私好みでおもしろい」「辛い、舌が痺れる」
「保存がきくので兵糧食みたい」「ニッキの香り、味が懐かしい」「こんなお菓子
初めて」
などなど、さまざまです。
ですから1枚ずつめくって(はがして)食べます。
長期に保存がきくので、固くなれば「あぶったり」「揚げたり」しても美味しく頂けるものです。
懐かしい、懐かしい、この郷土の味、もっとPRしてもいいかなと思うのですが、このまま途切れることなく、ずっと地元で作り続けて頂きたいと願いながら、固くなった梅が枝を
少しあぶって、ホコホコの柔らかいお餅の変身を、満足して味わっています。
少し、記憶があいまいな高齢者の方の看護で、その方の懐かしい味を見つけ
たいと思いつつ・・・。